世界の文化や習慣 4月『母の日』について

現在の「母の日」が生まれたのは、20世紀初頭のアメリカ・ウェストヴァージニア州。母を亡くした女性が、母をしのんで5月に教会で追悼会を開き、母が好きだった白いカーネーションを参加者に一輪ずつ配りました。その母を想う気持ちに感動した人たちの輪が次第に広がり、数年後にはアメリカのほとんどの州で母の日を祝うようになりました。その後、明治時代の頃に日本へ伝わり、戦後に日本でも一般的に行われ、カーネーションの花は日本でもプレゼントの定番です。

世界の「母の日」は国によって時期やプレゼント内容が違います。

《イギリス》イースターの3週間前が母の日。子供たちは教会で花を受け取り、お母さんにその花を贈るそうです。

《オーストラリア》5月の第2日曜日。贈る花は菊の花が主流。5月のオーストラリアが秋でちょうど菊の時期であり、白い菊花「Chrysanthemum」の語尾から取った愛称“mum”が「お母さん」の意味を持つからだそうです。

《タイ》シリキット国王妃の誕生日である8月12日が母の日です。誕生した日が金曜日で、金曜日の色は「水色」であることから、街には王妃の写真と水色の旗が掲げられ、水色の服を着た国民でにぎわいます。贈る花は、清らかさや優しさ、母の愛の象徴とされるジャスミンの花です。